全国簡易郵便局連合会インタビュー 岸田 泰 鳥取県簡連会長

2023.12.05

 鳥取県簡易郵便局連合会の岸田泰会長(別府)に、簡易局の将来像や現状の課題解決への展望について伺った。

魅力あふれる簡易局の環境整備を

 ――鳥取県簡連の状況を伺えますか。
 岸田会長 現在、個人受託が76局、法人受託が6局の合計82局が稼動している。全国的な課題だが、後継者不足や補助者確保の困難等から、一時閉鎖局が増えていることに加え、新規受託者もなかなか応募がない状況。
 少子高齢化やデジタル化の進展に加え、ゆうちょ銀行の料金改定等によって来局されるお客さまが減少し、簡易局の手数料が減少していることが新規受託者の確保を難しくしていると考えられる。

 ――課題解決に向けた取り組みは。
 岸田会長 魅力あふれる簡易局の環境整備が重要だ。簡易局経営を維持できる手数料体系など経営環境を改善いただけるよう、日本郵便との意見交換等を通じ、連合会会員の意見や要望等、現場の声を伝えていきたい。

 ――副業や地域貢献活動については。
 岸田会長 農業経営では稲作28㌃、白ネギ8㌃を育てている。前受託者の母が高齢となり、以前の会社を50歳で早期退職し、2017(平成29)年から受託した。
 別府集落農事部長、用瀬地区まちづくり協議会の地域活性化部会、別府中山間地域直接支払事業の事務局長、別府地区環境等改善事業の事務局長、鳥取市スポーツ推進委員などで培った経験を簡易局運営にも生かしていきたい。