地方会副会長インタビュー 服部肇 関東地方会副会長

2022.07.24

 関東地方会(三神一朗会長/昭和)の服部肇副会長(横浜永田)たちに郵政事業の現況や展望を伺ったところ、共通する思いは〝人〟のぬくもりの大切さだった。

魅力ある郵便局を創ろう

 ――「リアル×デジタル」の郵便局の在り方とは。
 服部副会長 「JPビジョン2025」では、2025(令和7)年度までに約3万人の削減が打ち出されており、デジタル化も進むと思うが、郵便局が全てキャッシュレス化するようなやり方は成功しないだろう。私は、若者からお年寄りまで全ての方に寄り添えることがユニバーサルサービスだと思う。
 郵便局をグループの資産と考えているのなら、「お客さまと直接、顔を合わせ話ができる」強みを生かさないと郵便局の魅力は失せ、存在価値がなくなってしまう。デジタル化はリアルな郵便局ネットワークと融合させるべきだ。

 ――地方創生に向けた取り組みは。
 服部副会長 関東地方会では県ごとに地方創生発表大会を行い、好取り組みを横展開している。横浜市内の3地区会301局は包括連携協定に基づき、局窓口でコロナワクチンの「予約代行」を行い、4回目接種分も継続している。
 敬老乗車証の発行業務も6~7年続けている。市内18区の土木事務所と道路損傷や河川の不法投棄等に対応する協定も締結。私が所属する横浜南部地区も地域清掃を社員と一緒に4年間継続中だ。 

 ――郵便局の将来はどうあるべきですか。
 服部副会長 郵便局に働きがいや魅力がないと若い社員は辞めてしまう。局長や管理職を目指さない社員も増えている。地域と共に生き、地域に愛される郵便局づくりや、まちづくりにまい進できる局長職の醍醐味を、内外を問わず肌で感じてもらえる郵便局の活動を続けていかないと、未来は拓けない。