インタビュー 小倉雄二 中国地方会副会長

2023.11.20

 中国地方会(末武晃全特会長/萩越ヶ浜)の小倉雄二副会長(長門南部地区会/下関中土居)に地域への熱く、深い思いを伺った。

将来担う人材の育成に全力

 ――自治体等との連携施策が活発ですね。
 小倉副会長 山口県長門南部地区会は下関・宇部・山陽小野田の3市で構成され、各市との包括連携協定を基に施策を展開している。
 下関市と連携し、医療情報等を記した「あんしん情報セット」を配布。宇部市ではJAと協力し、新茶を封筒に入れて真心の一文とともに送る「山口茶レター」を販売してきた。
同市の後援で、中国地方会初のがん検診啓発セミナー(アフラック協賛)も開催し、盛況を博した。

 ――地域の防災や、活性化の取り組みは。
 小倉副会長 昨年3月に宇部市社会福祉協議会と当地区会が包括連携協定を締結した。災害ボランティア等が中心で、7月の豪雨災害時には約30人の局長が支援に駆け付けた。他の2市の社協とも締結予定。全国にも広がっていけばと思う。
 毎年の恒例で、下関市の海響館や宇部市のときわ動物園では年賀状イベント、大型商業施設では「赤ちゃんハイハイレース」や防災イベント等を開催し、大変喜ばれている。

 ――郵便局ネットワークの将来に向けて。
 小倉副会長 いかにデジタル化が進もうとも、高齢者の方など対応できない人は必ず残る。多くの金融機関が過疎地等から撤退する中、有人の対面ニーズは絶対にある。地域で最も身近な存在の郵便局が〝最後の砦〟だ。
 将来に向け、当地区会は局長就任後も〝後フォロー研修〟を行い、ケアは欠かさない。就任後5年間は「中堅若手委員会」で研修等を行い、皆が成長を遂げている。将来の郵政事業を担うのは、この若手たちだ。
 「有言実行」で人材育成に全力で臨んでいきたい。