貨客混載、日本郵便が過疎地等支える

2021.12.03

 日本郵便が参画し、過疎地などでタクシーやバスが荷物を運ぶ「貨客混載」の動きが全国で活発になっている。長崎県平戸市の検討会は9月1日に行われ、日本郵便と宅配・交通業者、同市関係者らが実証運行に向けた議論を開始した。

全国初 宮崎では佐川、ヤマトと相乗り

 一方、宮崎県西米良村では昨年3月、全国で初めて日本郵便、佐川急便、ヤマト運輸の大手3社相乗りで、日本工営㈱と共同の貨客混載配送事業「カリコボーズのホイホイ便」を開始した。
 村営のコミュニティバスによる自家用有償旅客運送としても注目されており、各社の宅配荷物の共同配送のほか、地区住民や村内事業者の荷物の輸送手段としても活用されている。
 日本工営福岡支店の担当者は「貨客混載の取り組みは全国各地で実施されているが、西米良村の例は地域住民、同村、事業者にとって、ウィンウィンの関係だ。地域を支える日本郵便の存在は大きい」と期待を寄せている。