全国簡易郵便局連合会インタビュー 

2023.10.10

 全国簡易郵便局連合会(山口博文会長)の各都道府県会長インタビューを連載する。小牧利明九州地方簡連会長(鹿児島県簡連会長/薩摩黒木)に話を伺った。

「犯罪ゼロ」を今年も継続

 ――各種施策の中でも防犯の取り組みに注力されていますね。
 小牧会長 鹿児島県簡連は「部内犯罪ゼロ」が今年で15年目に入った。会員の皆さんと協力して継続していきたい。
また、ICT化の時代に入り、今後の後継者育成のためにも、さらなるデジタル化への対応が必要だと思う。

 ――一時閉鎖問題で思われることは。
 小牧会長 昨年の鹿児島県内の一時閉鎖局は31局と、近年、類を見ない数字だ。さまざまな要素が垣間見えるが、処遇改善や固定観念に捉われないロジックが肝要と考える。

 ――経歴や信条などを教えてください。
 小牧会長 東京で輸入専門の貿易会社を経営していたが、32年前に実家の事情で帰省。地元の簡易局の公募があり、周囲の薦めで応募し、1992(平成4)年に開局した。
 これまで、消防団分団長や小・中学校のPTA会長を経験し、現在は鹿児島県と薩摩川内市の児童クラブ連絡協議会会長、法務局の人権擁護委員や地域の役員等を務めている。
 西郷隆盛(南洲翁)の「敬天愛人」と、京セラ創業者の稲盛和夫氏の「利他の心」の言葉が好きだ。地域のために、「受けた情けは石に刻み、懸けた情けは水に流せ」との思いで精進していきたい。