書評「霞が関 型破り人生」勝野成治 著

2024.02.17

 人を愛し、酒を愛し、半世紀にわたる郵政人生を豪快に駆け抜けた著者の渾身の自叙伝。「三〇歳の郵便局長が誕生」「民営化のうねりのなかへ」「プリクラ切手 産みの苦しみ」など67のエピソードは読み応え抜群だ。

いかなる難局も体当たりの武勇伝

 「日銀との実務交渉」などの秘話は興味深く、障がい者の方たちを支援する「ゆうせいチャレンジド」社長時代の逸話は胸に迫る。いかなる難局にも体当たりで乗り越えていった数々の武勇伝に、笑いと勇気をもらえる。