中国地方会、車両贈呈に笑顔広がる

2023.11.19

 一般財団法人中国地方局長協会(末武晃理事長/全特会長)による福祉車両の贈呈は2009(平成21)年度から始まり、昨年度までで66両を贈呈している。
 島根県出雲西地区会(四方田伸也会長/出雲大津)は10月10日、社会福祉法人きづき会(中島孝晃理事長)に贈呈した(写真上)。四方田会長は「きづき会様は出雲市における福祉事業に大きな貢献をされている。福祉車両を贈呈させていただくことになり、介護事業の一助となれば幸い。郵便局も局長社員一丸となって地域の福祉に協力していきたい」と意欲を示し、中島理事長に目録とレプリカキーを贈呈した。中島理事長から「31年前に福祉事業をスタートしたが、老朽化で修繕費がかさみ苦労していた。そんな中、立派な福祉車両を寄贈していただき、大変感謝している。安全運転で使いたい」と謝辞を述べた。

出雲西地区は駅伝ボランティアも


 同地区会の出雲第一部会(伊藤洋之部会長/佐田)、出雲第二部会(落合安弘部会長/出雲荒茅)、出雲第三部会(川瀬浩司部会長/斐川)は10月9日、第35回出雲全日本大学選抜駅伝競走(出雲駅伝)に走路員ボランティアとして参加した。3部会の局長は、出雲市との包括連携協定に基づく取り組みの一環として走路員として参加し、円滑な大会運営に貢献。大会オリジナルの青いジャンパーに身を包み、自らの持ち場ごとに選手の走路の安全確保に奔走した。
 配置については出雲市より「出雲大社スタート地点からメインの神門通りの重要なポイントを郵便局にお願いしたい」との要請があり、事前に大会関係資料にしっかり目を通し、選手が競技に専念できる環境を整えた。競技も滞りなく終わり、市からは「毎年、これだけ多くの人数で参加してもらえる企業は郵便局だけ。大変感謝している」との言葉があった。出雲第二部会の落合安弘部会長(出雲荒茅)は「今後も地域のために各局長が先頭に立つ」と意気込みを語った。

 岡山県備中東地区会(高取龍太郎会長/倉敷笹沖)は9月26日、倉敷市の社会福祉法人しおかぜ(矢野旬一理事長)に、介護用福祉車両1台を贈呈した(写真下)。
 同施設で開かれた贈呈式では、高取会長から矢野旬一理事長に金色に輝くレプリカの鍵を手渡された。矢野理事長は「コロナ禍で経営状況も厳しく施設の福祉車両も老朽化が進む中、今回のお話はとてもありがたく、うれしい限り。この寄贈していただいた車両で施設の利用者を眺めのいいところへ連れて行ってあげたい。私たちの仕事は地域の福祉を守っていくこと事。地域に根差したという意味では郵便局も同じだと思う。今後も郵便局の皆さんと一緒になって地域での福祉活動を続けていきたい」と涙ぐみながら感謝の意を表した。
 高取会長は「私たち郵便局の事業は地域の皆さまのおかげで成り立っている。私たちと同じ志を持った社会福祉法人しおかぜ様に今回贈呈できて良かったと思う。これからも福祉車両を末永く使ってもらえるとうれしい。あわせて地域の皆さまにも引き続き郵便局を利用してもらい、豊かな生活を送れる形をつくるお手伝いをさせていただきたい」と強調した。
 贈呈式には、岡山県備中東地区会の田中泰志理事(児島田の口)、山本耕示部会長(下津井)、大倉伸介副部会長(倉敷大畠)、しおかぜの大山厚信理事、長沼正幸理事、森本祐子本部課長、丸山順施設長が同席した。

 山口県長門北部地区会(末武全特会長)は同日、社会福祉法人周美会(徳永あけみ理事長)に贈呈した。同地区会の生田康文理事(美祢)が徳永理事長に目録を、美祢西部会の岡村栄治部会長(豊田前)が末永玲子管理責任者にレプリカキーを手渡した(写真下)。福祉車両は4人乗りの軽乗用車、後部座席を倒せばスロープを使って車いす利用者1人をそのまま乗せることができる。
 生田局長は豪雨被害にお見舞いの言葉を述べ、「この福祉車両で少しでもご利用者の皆さまの利便性が向上し、末永くお役立ていただければ幸い」と思いを伝えた。
 徳永理事長は豪雨で一部施設が床上1.2㍍まで浸水し、機械器具や備品等のほか、車5台が全損となり、社会福祉協議会などから車を借りるなど何とかやりくりをしてきた現状を紹介。「今でも豪雨被害の光景を思い出すと身がぞっとする。利用者の皆さんに事故がなかったことが不幸中の幸いだった。福祉車両の寄贈は天からご褒美を頂いたような思い。大切に使わせていただく」と感謝を述べた。