91歳、まだまだ現役! 大分・谷簡易局 園田局長

2022.10.06

 御年91歳とは、とても思えない。てきぱきと機械を操り、来客にはパッと立ち上がって対応。大分県谷簡易局の園田幸仔さんは、現役バリバリの簡易局長だ。「55歳で来て、地域の先輩方に本当にかわいがってもらった。当初は別府市に住んでいたので、郵政を定年退職した夫(益雄さん)が車で送り迎えをしてくれて」。以前は大分市や別府市で非常勤職員として働き、郵便局人生は半世紀近くになる。

「この局がなくなったら地域の方が困る」

 局長として数カ月たった頃、夫が急逝。目の前が真っ暗になった。「もう、泣きの涙。でも、お客さまが待っているから」と、葬儀4日後から仕事を再開。近くにアパートを借り、仕事に打ち込んだ。保険の取扱額で全国トップになったこともある。
 「前にね、日本郵便の古川洽次会長(当時)が東京からわざわざ会いに来てくださったのが一番うれしかった」と目を細める。12月から補助者の長女・山口真理さんに引き継ぐが、現役は退かない。「投げ出したくなることもたくさんあった。でも、この局がなくなったら地域の方が困る。どうしても続けていかないと」と、使命の日々をひたむきに生きる。

古川日本郵便会長㊨が園田局長㊥を激励に訪れた