千葉「むつぼしいも」が新展開

2023.01.02

 日本郵便初の農産物加工品のほしいもとして人気の「むつぼしいも」の生産が11 月1 日から、千葉県東南部地区連絡会(宗田義広統括局長/新治)の睦沢局(長谷川博一局長)ほしいも工場(宮嵜勇工場長)で始まっており、3期目を迎えて新たな展開を見せている。

残さを飼料に、雇用もさらに

 今年4月、同局はフエゴインターナショナル株式会社と覚書を締結。生産過程で発生したいもの皮など食品残さを同社が食用コオロギ養殖の飼料で活用し、食品ロスの削減を進めている。また、同社がほしいもを使った加工品の第1弾として8月から販売したジェラートは大好評だ。

 これまで、睦沢町、同町甘藷生産組合と協力して仕入れや雇用を進めてきたが、今期から長生郡へと拡大。26人の社員の方々が明るく働いており、最高齢はお元気な83歳。地域に活気が広がっている。

 生産工程の見直しでコスト削減や効率化を実現。最重要ポイントのいものふかし方の改良を重ね、見栄えも味も抜群に向上した。

 長谷川局長は「ゼロからのスタートだったが、多くの人の支援のおかげで3期目を迎えられた。お歳暮の注文も殺到した。ほしいもを起点とした商品開発など可能性が大きく広がっている」と意欲を示している。