ゆうちょ銀行第19期定時株主総会
2025.07.14
6月24日に行われたゆうちょ銀行の第19期定時株主総会で、笠間貴之取締役兼代表執行役社長は「郵便局においてお客さまの事前同意を得ずに保険募集等を目的とした来局誘致等のため 貯金の非公開金融情報を利用した事案について深くお詫び申し上げる。お客さまニーズにお応えする商品サービスのラインナップをさらに拡充させ、全社一丸となって、株主還元の拡大を目指してまいりたい」と意欲を示した。
リアル×デジタルで郵便局網重要
2024(令和6)年度の連結当期純利益は4143億円と2期連続で上場来最高益を更新し、1株当たり配当金は前年度比7円増配となる58円と、2期連続の増配を達成した。ゆうちょ通帳アプリは 1300万口座を突破し、デジタル技術の展開を見据えて、さらなる利用拡大を目指していく。
株主からの「郵便局の営業時間の柔軟性や統廃合は」との質問に対し、矢野晴巳取締役兼 代表執行役副社長は「デジタルとリアルの相互補完戦略を進める中、デジタルツールに不慣れなお客さまをサポートする郵便局ネットワークは非常に重要視している。お客さまの利便性について日本郵便と連携しながら検討したい」と語った。
「物価高の中で良いファンドはないか」には、岸悦子常務執行役が「3月末現在で68商品117ファンドを取り扱っている。費用対効果も考慮しながら商品の選定を行っていきたい」と強調した。
「株主優待の条件緩和は」には、新村真専務執行役が「保有期間の条件や優待内容などの改善を、制度導入の目的を含めて総合的に検討していく」と述べた。
新任を含む取締役14人が選任された。ライブ配信の総視聴数は1113回、同時最高視聴者数は537人。来場株主数は265人だった。