がん検診を市民に呼び掛け 高岡市とセミナー 北陸支社

2023.04.02

 北陸支社(加納聡支社長)は2月19日、市民向け「がん検診啓発セミナー」(共催:富山県高岡市、協賛:アフラック)を市内ホールで開催した。加納支社長は「市内の局長の多くが県の講習を受けてがん予防推進員を務めているが、局長から市民の方々にがんを考えていただくセミナー開催の提案があり、大切だと思った。コロナ禍で検診受診率も非常に少なくなる中、検診や備えに興味を持たれた方は、郵便局にいらしていただきたい。皆が健康な人生100年時代の縮図を一緒に作りましょう」と参加した約150人の市民に呼び掛けた(写真下)。(同上は講演した小西博之さんとスタッフの皆さん)

働き盛りこそ早期発見を

 「がん検診啓発セミナー」では、講師に招かれたタレントの小西博之さんが、腎臓がんの体験を通して、励まし続けてくれた高校の恩師に、完治した報告をしたい一心で病を克服した赤裸々な体験に、会場から感動の拍手が巻き起こった。
 高岡市福祉保健部の戸田龍太郎部長は「がんは早期発見・早期治療ができれば、5年生存率は90%以上。自覚症状のないうちから定期的にがん検診を受けることが重要だ。市は、がんになっても治療と就労等を両立し、生きがいを持って生活できるよう支援事業を新年度から開始する。誰一人取り残さない地域共生社会の実現に取り組んでいきたい」と強調した。
 同部健康増進課成人保健係の舟杉亜子保健師は「市の年代別に見た死因割合では、60歳代の5割以上ががんで亡くなっている。働き盛りの人たちにこそ、忙しいことを理由にせず、自分のため、家族のためにがん検診を受けていただきたい」などと説明し、検診を推奨した。