投信販売の質を高めよ 金融庁

2022.07.27

 金融庁は6月30日、「投資信託等の販売会社による顧客本位の業務運営のモニタリング結果」を公表した。主要な販売会社の実践状況や取組方針の開示状況に係るモニタリング結果を整理。営業現場では、①提案ツールの活用②顧客の運用資産全体を最適化する意識定着③最適なポートフォリオの提案につながっていない――と問題提起している。

モニタリング結果を公表

 また、フォローアップについて、長期分散投資実現のために販売後も、①定期的に顧客の意向を確認②顧客の保有資産全体を見る③ポートフォリオ最適化のための提案――が望まれると強調。業績評価は、自社の経営戦略と整合的な業績評価体系を整備し、営業現場に「顧客本位の業務運営」を動機付けることを求めた。
 さらに管理検証態勢は、顧客本位の業務運営を取り組むに当たってはさまざまな指標を用いて現状を把握し、それを踏まえて改善につなげる。事後的な検証態勢(PDCAサイクル)の構築も重要と促している。