郵便・物流連携のための プラットフォームの実現に向けて

2023.09.30

 10月1日~5日までサウジアラビアの首都リヤドで開催されるUPU(万国郵便連合/目時政彦事務局長)の臨時大会議が迫ってきた。議論の大テーマに掲げられる「UPU開放」のもと、三つあるワークストリーム(取り組みの柱)の第1はUPUの「組織の見直し」。

UPU臨時大会議(下)

 物流関係事業者を含む幅広い郵便関係者が協調し、物流全体の中で郵便セクターが持続的に発展する方向を導き出すことを目指していく。
 二つ目のワークストリームは「UPUが持つ製品とサービスの開放」だ。UPUは加盟国の郵便事業体のためにさまざまな製品・サービス(郵便物の追跡システム等)を開発しているが、今後、物流関係事業者との相互連携を促進していく観点から、これらの製品・サービスの開放をどのように進めていくのか。そのための適切な枠組み(プラットフォーム)の実現に向けた方策を議論する。
 また、SDGs関連の取り組みとして、郵便セクターにおける気候変動対応の取組事例を広く共有していくための方策についても議論する。
 三つ目のワークストリームは、UPUの「継続的な改革」だ。今回の臨時大会議後も「UPUの開放」に継続的に取り組み、UPUの改革を進めていく。そのために、2025(令和7)年に開催される大会議(4年に1度開催される通常の大会議)に向けた取り組み方針等を決定する。