インタビュー 織田恭平 近畿地方会副会長

2023.12.26

 近畿地方会(土田茂樹全特副会長/浜大津)の織田恭平副会長(兵庫県但馬地区会/竹野)の思いは、人のぬくもりある地域づくり。そのためにどう動かれているかを伺った。

〝地域愛〟〝郵便局愛〟育む

 ――局長会活動で注力されていることは、
 織田副会長 近畿地方会では専門委員会の活性化を進めており、各地区会でも委員会活動を通してディスカッションを重ね、局長会の理念や考え方を体感しながら学んでいる。
 地元の但馬地区会は兵庫の県北3市2町で県の約4分の1の面積を占めるが、過疎地がほとんどだ。まずは「地域を知ろう」と、昨年度から〝まち巡り〟を始めた。実際に歩いて地区を肌で感じ、土地の人と話す。良いつながりができ、新しい発見もあった。数年来、豊岡市等でプレミアム付き商品券の販売を実施しているが、地域を知ることで行政とのつながりも深まると思う。

 ――地域貢献で実践されていることは。
 織田副会長 私自身、町のコミュニティーの会長を務め、自治活動や文化的な取り組みなどを行ってきた。7年前からは地元の施設で歌やお笑い、体操など全員参加型の催しを開催している。
 落語家の方も招き、辻井近畿地方会副会長も「南河内屋凡凡」という高座名で演じられ、昨年は私も一緒に即興で漫才を披露し、喜ばれた。娯楽が少ない地域にあって、住民の皆さんから「今年もやるんかあ」と楽しみにされており、地域を盛り上げることも郵便局の役割の一つと感じる。

 ――人材育成で心掛けていることは。
 織田副会長 局周を大切にする〝地域愛〟と、何よりも郵便局に対する〝郵便局愛〟を育んでいきたい。ただ仕事だけをして帰るようでは、単なる「作業」だ。明るく、素直に、温かな心を持ち、局長であることの誇りと喜びを持てるよう、一人一人への励ましを続けていきたい。