小・中・高校生の海外手紙交流推進

2023.10.06

 子どもたちに手紙文化を継承し、世界の懸け橋にとの願いを込め、佐賀県南部地区連絡会(法本澄夫統括局長/鳥栖麓)佐賀八戸溝局の石原資展局長は、佐賀市内の小・中・高校生と海外の子どもたちの手紙交流(ペンパライズ)を推進。マレーシア、タイ、台湾などに互いの手紙を直接届ける取り組みを長年続け、その総数は数千通に上る。

生きる!地域と 佐賀八戸溝局

 

 8月29日に高木瀬小学校(橋口繁美校長)で行われた6年生への手紙授業。石原局長が台湾の文化などを紹介し、台北・吉林小学校の児童からの手紙を一人一人に手渡すと、歓声が上がった。自分宛ての手紙をドキドキしながら開封。感謝の言葉や趣味などが英文で丁寧に書かれており、児童たちは「めっちゃうれしい!」と満面の笑顔で台湾の友だちに思いを馳せていた。


 石原局長は「自分が出した手紙を読んでくれ、その上で『僕も体育が好きです』とか『私は英語とバイオリンを習っています』と返事を書いてくれると、ああ、海外の友だちが読んでくれたんだと、より感激が増す」と語る。

 橋口校長は「石原局長は毎回一通一通に日本語訳も付けてくださるなど、本当に丁寧にやっていただいて感謝の思い。子どもたちは自分にお返事をもらったことが何よりうれしそう」とほほ笑む。
 石原局長は2012(平成24)年から、PTA役員を務めていた小学校で手紙授業を始め、その後、海外との交流をと20カ国の中央郵便局に使用済み切手の送付を依頼。マレーシアの郵便局員から返信があり、「佐賀の子どもの手紙を持って行き、手紙授業を開きたい」と依頼したことから交流が始まった。

数千通を直接届け、各国から感謝状

 16年5月にはマレーシアの小学校で授業を行い、手紙の交換を開始。現地の子どもたちが多数参加したショッピングモールでの手紙交流イベントも大盛況だった。17年からは台湾とも交流を始め、タイにも広げる中、各国関係者から感謝状が贈られている。
 法本統括局長は「地域やお客さまを大切に思い、業務もやり切る中で手紙交流も継続していて、本当に頼もしい」と信頼を寄せる。
 石原局長は「一生懸命に英単語を調べて手紙を書いた子が『あの時は大変だったけど、返事が届いてうれしかった』と目を輝かせていた。手紙で交流した子どもたちが将来、親友になってくれたらうれしい」と願う。
 子どもたちにとって、まだ見ぬ海外の友だちからの手紙は一生の宝物となるだろう。かけがえのない手紙文化の素晴らしさを伝えゆく使命に燃える局長の思いは、海を越え、世界に広がっている。