集客導線に則し、増えるイオンモール内局

2023.02.17

 生活導線に則した最適な郵便局ネットワークの構築が人口減少の中で進められている。数年前から集客力のあるイオンモール内の開局が増え、1月27日時点で全国43局(イオンタウン・イオンスタイル等含む)まで広がった。1月16日には沖縄県内では初となる「イオンモール沖縄ライカム内局」が、九州・沖縄圏で〝幸福度ナンバーワン〟の自治体に選ばれた北中城村の中に誕生。乗用車4000台分の駐車場も併設されている。

沖縄初のライカム内局誕生、広大な駐車場

 「イオンモール沖縄ライカム内局」(前里茂和局長)は、諸見局が南に1.3㌔㍍移転し、開局。営業時間は郵便・物販が土日休日含めて10時~18時、貯金・保険が平日10時~17時を局長と社員6人体制で運営する。ATMはイオンモールの営業時間と同じ平日・土曜日10時~22時、日曜日・休日10時~21時まで利用できる。広々とした窓口の右側に金融相談コーナーが設けられ、開局を祝した風景印も作製された。
 昨年、本土復帰50周年を記念し、ぽすくまの生みの親である中丸ひとみデザイナーが赤と黒のエイサー装束のぽすくまと琉球舞踊装束のぽすじゃむをデザイン。同局の壁紙はそのデザインが描かれ、ぽすくまと仲間たちから明るさと、皆で一緒に築く世界観のイメージが醸し出されている。立地は東西南北に基幹道路が交差し、文化もクロス。東に太平洋、西に東シナ海が見える景観も良好だ。

 オープニングセレモニーで沖縄支社の久田雅嗣支社長は「モール内に郵便局を造ることは平日に来られない方も買い物ついで等、多くの方々に利用いただける。沖縄ライカムは空港でもクーポン付き冊子が配布され、観光客の集客も促されている。思い出になる郵便局となるよう、また地域に愛されるようにサービス提供に務めたい」と喜びを見せた。

 北中城村の比嘉孝則村長は「特にこの地区は村の中で最も人口が増え、これから自治会等も結成されると思う。集客性と郵便局の必要性がかみ合って住み続けたい感覚をさらに高められる。一緒に福祉の向上に頑張りたい」と語った。
 同局の前里局長は「心のこもったおもてなしで社員一同お客さまを迎えたい」と意欲を示した。
サイン会で中丸デザイナーは「郵便局らしさを表現するために赤をエイサーに入れてみた。沖縄の衣装をきっかけにいろいろなぽすくまが作れると良いと思う」と話していた。

 なお、イオンモール以外のショッピングセンター内の郵便局は直近で、おおとりウィングス(大阪府)内に堺鳳東局、せいかガーデンシティ(京都府)内に祝園局が開局し、今春には駅前商業施設のの開局が予定されている。