「生きる!地域と」 東京地方会

2021.12.29

 ビルや住宅がひしめく都市部もあれば、自然豊かな山間部や島しょ部も抱える首都を舞台に、東京地方会(福嶋浩之会長/八王子並木町)の16地区会は地域に根差した貢献活動を展開している。10月からは全地区会で部会単位で「地域清掃活動」を毎月第2土曜日の朝に実施。11月13日には第2回清掃活動を実施した。また、午後からは、基本問題専門委員が中心となって「部会長セミナー」を開催した。愛する地域のため、東京地方会は一丸となって前進している。

「地域清掃」を毎月、全地区会で!

 快晴に恵まれた第2回地域清掃活動。今回から東京支社(樋口良行支社長)社員も加わり、「郵便局」とプリントされた統一の赤いビブスを着用した参加者は、駅周辺や公園、歩道などのごみを回収し、ポストもピカピカに。皆の笑顔も晴れやかだ。
 この清掃活動は、新宿区を管轄する東京中央西地区会(須田孝之会長、東京地方会副会長/新大久保駅前)が区の「道のサポーター」に登録し、2014(平成26)年から継続してきたことが発端。前野耕一同副会長(東京東地区会長/江東亀戸七)の提案を受け、役員会で東京地方会全体での実施を決定。
 須田副会長は「コロナ禍で部会内のコミュニケーションが不足していたが、『清掃活動を通して直接話ができ、満足感も得られた』との声も聞けた。局長夫人会や社員からも参加の希望があり、今後の広がりに期待したい」と意欲を示す。
 東京地方会では、このほか災害ボランティアや献血活動、地元の各行事等にも積極的に参加し、地域への貢献活動が勢いを増している。

人材育成へ「部会長セミナー」も

 人材育成にも力を注ぐ。地区会ごとに会場を設けた「部会長セミナー」を同日の午後から開催。枝村秋夫専務理事が総合司会を務め、132名の部会長らが オンラインで一堂に会した。

 福嶋会長  前野副会長 枝村専務理事

 福嶋会長から冒頭、局長の不祥事について触れ、「局長とは最後まで不祥事を起こすことなく、職務を全うして退職するものだ」と気を引き締めた。また、営業・業務、人事制度並びに局長会活動について現況を説明し、取り組みを示した。
 質疑応答では、「部会の仲間は非常に大切。末武晃全特会長(萩越ケ浜)も言われていたが、会員の声をよく聞き、同じ汗をかいてほしい」と強調。地公体の今後の支所業務包括受託の見通しに言及したほか、「JPデジタルが設立され、縦割りだった業務に横串が通った。仕事がやりやすくなり、お客さまの手続きが簡単になる。現場のニーズに合ったデジタル化が期待できる」と展望した。
   
 前野副会長は「部会長は大事な存在。郵政の歴史を学んで会員を指導し、地域のお客さまから慕われる人材に育てていただきたい」と呼び掛けた。
 東京地方会元会長の庄司正彦顧問が特別講話を行ったほか、開会前には地区会ごとに新人局長の育成などについて討議を行うなど、清新の息吹にあふれたセミナーから心一つに新出発した。