全国簡易郵便局連合会インタビュー 蒲 佳苗 京都府簡連会長

2024.11.07

 京都府簡易郵便局連合会の蒲佳苗会長(福知山堀)に、簡易局の存在価値や研修の取り組みなどについてご意見を伺った。

地域貢献への熱意を未来に

 ――京都府の簡易局の状況は。
 蒲会長 京簡連は29局が稼働しており、皆さん思いやりや助け合いの精神が強く、大変勉強熱心で、犯罪ゼロを更新し続けている。
 小グループによる防犯研修では、書籍「簡易郵便局のあゆみ」から、共助の心や地域貢献への熱意を改めて学んでおり、各種研修会では知識の共有や窓口スキルの向上を図り、大切な交流の場としている。京都独自の情報紙も随時発信している。

 ――受託されたきっかけや簡易局の将来像についての思いを。
 蒲会長 1960(昭和35)年に祖父が開局し、義父母の後を受け、2011(平成23)年に4代目の受託者となった。04年から補助者を務め、公社から民営化への過渡期を経験した。
 最近はキャッシュレス決済が導入され、お客さまの利便性も向上したが、依然として手書きのアナログ業務も多く、改善すべき課題は多いと感じる。
 私が思い描く簡易局の未来は、AIが図解で詳細に手続きを案内し、窓口対応も簡便になる。郵便局を拠点として人と人とのつながりを生かした〝新たなお取り扱い〟も始まり、お客さまと地域を支える「共創プラットフォーム」が実現する。
 やりがいと誇りを感じられる未来のため、後継者問題の解決や次世代育成につながる働きかけを続けていきたい。