インタビュー 東北地方会 菊池浩康副会長

2024.05.22

 東北地方会(三浦寿明全特理事/仙台岡田)の菊池浩康副会長(岩手県東部地区会/綾織)に新任の決意などをお聞きした。

一丸で進む!防災資格に磨きも

 ――ご就任おめでとうございます。抱負をお願いいたします。
 菊池副会長 末武晃全特会長が常々おっしゃる「風通しの良い組織」の実現に向けて、東北地方会が同一認識・同一行動で一丸となって前に進めるよう三浦寿明東北地方会会長(全特理事)をしっかり補佐し、課題解決に向けて役目を果たす決意だ。

 ――東北の方々は防災意識が高いですね。
 菊池副会長 東日本大震災時には、私の地区でも局長や社員が何人か亡くなられた。防波堤もしっかりしていたが、想定をはるかに上回る津波が来たため、太刀打ちできなかった。
 防災は重要だ。あの時、臨時避難所の運営に携わったり炊き出しをしたりする局長もいたが、局長会として組織立った動きではなく、個々の動きだった。県や市町村から許可を得た緊急車両しか通行できない中で、消防団のはんてんを借りて被災地の支援に尽力した局長もいた。
 今、岩手県では沿岸部中心に避難場所や経路を見直す動きがあり、それに携わる局長も多い。多くの局長が持つ防災士資格に磨きをかけて活用し、地域に貢献していきたい。

 ――郵政民営化法の見直しに向けて。
 菊池副会長 現場は、会議をするにしてもなかなか人が集まれないほど要員不足に悩んでいる。人が減れば、郵便局ネットワークが維持できなくなる。
 郵便局には金融ユニバーサルサービスが課され、ゆうちょ銀行とかんぽ生命には課されない今の法律のままで金融2社の株式を100%売却することになれば、金融2社は郵便局に業務を委託しなくなることが予想される。
 しかし、金融機関として唯一、郵便局が残る地域は多い。三事業一体を維持できる法律改正をお願いしたい。