新時代の郵便・物流始動へ 市川南局、DXを本格運用

2023.02.10

 日本郵便は2月13日、千葉県市川市(三井不動産ロジスティクスパーク市川塩浜Ⅱ内)に内務作業と輸送ネットワークにフォーカスした新しいオペレーション基盤を構築した市川南局を開局する。郵便番号上2桁27地域を松戸南局に代わって1日約230万通の郵便物と約8万個の荷物を最新の設備で処理する地域区分局。1日の開局祝式典で衣川和秀社長は「素晴らしい立地に広大な施設を確保できた市川南局は、JPビジョン2025に掲げる郵便・物流DXの本格的な実運用に対応するトップランナーだ」と関係者に感謝の意を表した。

次世代型の配送拠点局に
市川南局、安全管理も注力

 都心に隣接し、各企業の物流拠点が集まるハブ的な市川市塩浜に誕生した市川南局は、新しいオペレーション開発の先駆けとなる次世代型郵便局。全国に62局配置される運送上重要な地域区分局として、先進的なDXシステムを数多く導入し、重い荷物の配送作業等が大きく軽減することで男女問わず働きやすい環境を整えた。
 良質な郵便・物流サービスを提供し続けるために、安全管理強化に向けて管理者等の安全資格「セーフティオフィサ」取得も推進。1月31日時点で125名が取得している。

 衣川社長は「中期経営計画JPビジョン2025に掲げる郵便・物流オペレーションのDX推進として、地域区分局の内務作業と輸送ネットワークに焦点を当てた新しいオペレーション基盤構築の準備を進めてきた。引き続きロボティクス化の推進や仕分け情報の配達分野の活用、AIマネジメントの高度化などデジタルを積極的に活用し、進化と競争力あるオペレーション変革に挑む」と意欲を示した。

 来賓を代表し、㈱虎の穴の鮎澤慎二郎社長は「CtoCビジネスで成長するわが社にとってeコマースのお客さまが荷物を開ける際、大切な商品がどういった形で届くかは生命線。当社のカスタマーセンターに『正確な仕事ぶりの日本郵便を使ってほしい』とお客さまから多くの声をいただいている。担当社員からも『日本郵便様との取引拡大を』との声も上がっている。市川南局の開局は大変に心強い」と祝辞を述べた。

 茂木孝之関東支社長は「千葉県北西部地域は東京都に隣接し、地域全体が目まぐるしく発展を遂げ、数多くの企業の物流拠点も存在している。ネットワークの主要な拠点に適す市川市塩浜の地に新たな地域区分郵便局を構えることができ、大変にうれしい」と喜びを語った。
 市川南局開局準備室の古閑克也室長から新局が詳細に説明された。市川南局は約4万3000平方㍍に広大な施設を構えた。郵便・ゆうパック等の全国発送と到着便を郵便番号27地域の市川局、浦安局、柏局など集配局に配送。内務作業も集中処理する。一般窓口は設けず、大口のお客さま専用の窓口のみで、総務部、郵便企画部、郵便部、ゆうパック部の4部体制で約350人が仕事に従事する。


 新たに導入したDXは①無人搬送車(AGV)59台の本格導入によるパレット作業の省人化②全国初の制御管制システムによる局内作業の可視化とAGVの一元管理③1万8000個/時処理できる小包区分機④輸送業務の高度化(輸送テレマティクスとAIダイヤ)⑤1万1000個/時処理できるパケットソータなど。
 安全機能を搭載したAGVに振り替え、自動化を実現することで内務作業の2割を削減。仕分け先レーン数の多い新型小包区分機やパケットソータを配備し、区分作業も効率化。社員やドライバーにはスマートフォン専用アプリを用意し、発着業務の電子化+運送便動態管理を全国で初めて導入した。
 新型パケット区分機は新たに供給部を開発し、コンベヤーが自動で受け皿となるトレーへゆうパケット等を投入。タイミングを合わせて投入し、供給量のばらつきを解消することで区分機全体の要員を約3割削減した。