近畿地方郵便局長会 新会員研修

2023.07.24

 近畿地方郵便局長会(土田茂樹会長/全特副会長/浜大津)は6月3日、TKPガーデンシティ大阪リバーサイドホテルで新会員研修を開催した。郵政事業と郵便局の歴史感、局長が人間性をもとに代々引き継いだ地域貢献の精神等が講話され、129名の新任局長は熱心に耳を傾けた。また、活発な討議も行い、信頼を未来へと紡ぐ継承を誓い合った。

志を忘れず、地域の信望を担う人材に


 土田茂樹会長 局長会は郵政事業の発展に貢献する目的のために行動することを会則に掲げる素晴らしい組織だ。一人一人の活動には限界があるが、力を合わせて大きな力に変え、課題を乗り越えてきた。各々地域の局周事情が最も分かるのは他ならぬ局長だと自信を持っていこう。地域の有力者や首長の方々とも話ができる。
 地域の信望を担う局長に手を挙げた皆さんは初心の志を忘れずにマンネリを排し、人としての立ち居振る舞いのもと、社員からも、地域の方々からも親しまれ、一目置かれる存在となっていただきたい。仕事も全力投球してほしい。皆さんの活躍を願っている。
情報がはんらんする昨今だが、根本を見据え、冷静な判断のもとで自らの考えを論じることが大切だ。
 郵政事業は今、大きな変革期を迎えた。全特としては、日本郵政グループの一体経営と郵便局ネットワーク維持を、解決すべき課題の筆頭に掲げている。「郵便局の新たな利活用を推進する議員連盟」の総会で山口俊一議連会長が提唱された改正郵政民営化法の検証と見直しも必要になってきた。

 片山裕也専務理事 局長の魂は、地域にある。全特教本『礎』をベースに局長会には尊い歴史があることを学んでいただきたい。初心を忘れずに実直に仕事をしていけば、自らの仕事に誇りや生きがいが生まれる。地域密着の精神を次世代に紡いでほしい。
 郵便取扱所を郵便局と名称を変えたのは郵政創業3年後の1875(明治8)年。郵便局ネットワークの価値は、全国どのような地域に住んでいても身近に利用できる距離感にある。
しかし、ネットワークも郵便局だけでは、公民館になってしまう。皆さんの〝人間性〟をもって、地域のお客さまに寄り添った仕事をし、地域課題の解決に懸命に取り組んでいただきたい。
 政府関与がある日本郵政グループは、国会立法の場で法律を動かさなければ解決できない問題が残っている。


 川上昌彦副会長(川西向陽台) 今、自分ができることを一生懸命に取り組むことが大切だ。局のため、部会や会社、地域のことを思っての行動は、将来の自分を助けることにつながる。「謙虚、誠実、感謝」の心を常に忘れず、局長の道を歩んでいただきたい。

 久保博史理事(和泉池上)<基本問題専門委員会> 地域に対して何ができるのか、郵便局として何を求められているのかを常に考え、行動に移していくことが肝要だ。皆さん方が郵便局長になって、この道を選んで本当に良かったと思っていただけることを心から願っている。

 <先輩局長>
 吉城健太郎局長(城東蒲生) 局周辺の清掃と地域の方へのあいさつ、そして社員全員の顔を見てのあいさつを毎朝の日課としている。祖父や父が築いてきたものを大切にしながら、さらに頑張っていきたい。

 中村信介局長(五條二見) 私は部外任用で業務知識がなかったため、徹底的に窓口に出た。前職の銀行での経験を社員指導や営業に生かしている。地に足を着けて、粘り強く一緒に頑張りましょう。

活発なグループ討議