四国支社×伊予鉄バス 「貨客混載」で地域の足守る

2022.11.19

 郵便物を乗客と一緒に運ぶ「貨客混載」が、いよいよ四国でも始まった。四国支社(安達章支社長)と伊予鉄グループ(清水一郎社長)は10月1日から、愛媛県松山南局―川内局間で運ばれる速達など郵便物の一部を路線バスで配送する。労働力不足の解消をはじめ、物流コストや温室効果ガスの削減につなげる。

安達支社長「郵便・物流サービスを安定提供へ」

 9月30日の出発式で日本郵便の金子道夫専務は「路線バスの活用で〝地域の足〟も守れる」と述べ、清水社長は「物流の効率化とカーボンニュートラルに役立てられる」と強調。安達支社長は「両社の協力で、郵便・物流サービスを安定的に提供したい」と意欲を示し、山本充一愛媛運輸支局長は「輸送資源を有効活用する理想的な取り組みだ」と期待を寄せた。