一時払い終身好調が支え かんぽ下半期資産運用方針を発表

2024.11.16

 かんぽ生命は10月28日、2024(令和6)年度下半期資産運用方針を発表し、記者会見を行った。収益の底上げを意図し、オルタナティブ投資を段階的に拡大。市場環境を注視しつつ慎重にリスクテイクを実施し、安定的な資産運用収益の確保を目指す。同社は21年度以降、全運用資産でESGインテグレーションを導入しており、今年4月にサステナブル投資の専担室として「責任投資推進室」を設置し、産学連携など新たな投資に挑む。(写真は谷垣邦夫社長)

かんぽ、新たな投資挑む

 野村裕之運用企画部長は「一時払い終身保険の販売が好調なおかげで、年間3兆円ずつ減っていた総資産が、24年度は1.5兆円程度の減少にとどまる可能性があるため、その分、円金利資産を購入していく」との方針を示した。