全国簡易郵便局連合会インタビュー 渡邊正広 岩手県簡連会長

2023.12.04

 岩手県簡易郵便局連合会の渡邊正広会長(東北地方簡連理事/北鬼柳)に、簡易局の将来像や現状の課題解決への展望について伺った。

「犯罪ゼロ」27年、今後も継続

 ――特に注力されてきた取り組みは。
 渡邊会長 岩手県簡連は今年度、部内犯罪ゼロ27年目を迎えた。これは局数100を超える道県として最長。誇りに思うと同時に、諸先輩方の取り組みの結果でもあり、今後も継続していきたい。
 その一環として、2016(平成28)年から「受託2~3年を経過した新規会員との懇談」を実施し、連合会・協会の役割や相互扶助で成り立っていることなど、できる限り過去の経緯等を踏まえた情報共有を図っている。

 ――簡易局が直面する課題とは。
 渡邊会長 局数減少についてはさまざまな要因が絡んでいるが、一義的には委託元に将来ビジョンを示していただきたく思う。
 特に、簡易局のデジタル化をどのように推進されるのか、将来の道筋が示されることにより、後継者等への働き掛けの動機にもなる。私たち自身も、環境の変化に対しては柔軟に対応していく必要があると会員たちに伝えている。

 ――受託されたきっかけや今後の展望は。
 渡邊会長 前任者の父が死去したことにより、周囲からの勧めもあって2001(平成13)年から受託し、現在23年目となる。
 青年部長時代から17~18年ほど連合会活動に従事しているが、常々感じることは、いかにして次世代につなげていくかということ。受託者が高齢化する中、将来を担うリーダーたちが困らないよう、できるだけ資料(記録)をまとめるようにしている。今後も「話を最後まで聞く」ことを心掛け、簡易局を未来へとつなげていきたい。