終活!盛り上がる気配 東北支社セミナー盛況

2024.08.30

 日本郵便が終活サービスに本腰を入れている。今年2月から「郵便局の終活日和」を全国展開しているが、千田哲也社長は8月1日の気象庁との連携協定の記者会見で「終活相談、オンライン診療等々を含め、『こんなことも相談しよう』と来客いただける形を目指したい」と意欲を示した。東北支社(小野木喜惠子支社長)は7月28日、JR仙台イーストゲートビルで「相続×贈与×終活セミナー」を開催(写真上)。約70名が熱心に耳を傾け、ニーズの高さを物語っていた。神奈川県横浜市東部地区連絡会(村野浩一統括局長/青葉台駅前)も8月31日、個別相談ブースを設けた2世代共有セミナーを開催予定だ。

〝年金〟も興味津々 東北支社
横東も親子終活セミナー開催へ

 
 東北支社のセミナーの第1部は「ねんきん定期便の見方」を東北支社金融営業部の川上英樹担当部長(写真左)が講演。第2部は落語家の桂ひな太郎氏(同右)が「生前贈与の活用(保険・NISA)」を、ダイナミックなジェスチャーと笑いを伴う「終活落語」で披露。第3部は桂氏と相続専門税理士、日本みらい税理士法人の佐藤智春氏とのトークショーで締めくくられた。
 川上担当部長の講話では、それぞれの人生における年金シミュレーションの必要性に言及。「年金を早くからもらう方が得なのか、遅くからもらう方が得なのか、損得の分岐点がある」などの説明に、来場者は興味津々で熱気に包まれた。
 
横浜市東部地区連絡会の村野統括局長(左)と清水副統括局長

 一方、横東が主催する終活セミナーの企画に携わる清水貴雄副統括局長(横浜十日市場)は「お客さま100人の集結を目指す大規模セミナーとして計画した理由は、社内的にもまだ終活に対する関心が今一つと感じ、その流れを変えたいため。三事業だけでお客さまにフォーカスするのではなく、トータル生活サポートの概念から、高齢者の方の新しいニーズを見いだす必要がある。また、若年層や働き盛りの世代に一緒に聞いてもらうことで、郵便局との接点をつくれるように頑張りたい」と意欲を示している。セミナーには南関東支社(山田亮太郎支社長)も参加する。