郵便局×町×駅 新駅舎に交流施設

2024.06.04

 木造平屋建てに筆で書かれた駅名看板など懐かしさが親しまれ、小津安二郎監督の映画「浮草」のロケ地にも使われた三重県玉城町のJR参宮線田丸駅--。耐震診断の結果、取り壊されたが、町内に唯一残っていた1号丸型ポストを田丸城址の村山龍平記念館から新駅舎に移設。4月3日の新築駅舎記念セレモニーで披露された。同時に町は、駅舎跡地をJR東海から借用し、懐かしい駅舎の姿を復元した「駅舎の待合スペースを兼ねた交流施設」もオープン。町の地方創生会議メンバーとして、玉城局の大西建也局長らが尽力した。

玉城町の田丸駅 〝ポスト〟主役に

 1912(大正元)年に建築された田丸駅舎はレトロなぬくもりが住民や利用者の方々に親しまれてきたが、2021(令和3)年の耐震診断の結果、倒壊の危険性が判明。新駅舎建設が決まるとともに、旧駅舎のぬくもりを再現した交流施設設置が決まった。
 今回、新たな交流施設に合わせ、1号丸型ポストがなくなった村山龍平記念館には、大西局長らがオリジナルで作成した郵便制度の歴史を醸し出す「書状集箱」と記された黒いポスト(写真下)が設置された。

 21年に玉城局に着任した大西局長は町役場に頻繁に通い、同年9月には町と町内2局が包括連携協定を締結。昨年1月には、全国で初めて「郵便局の空き家調査業務」が実装で開始されたのも玉城町だ。
 大西局長は「石垣が大変美しい田丸城跡地の中に町役場があり、向かい側に村山龍平記念館がある。町と月1回打ち合わせる中で町とのつながりが深まり、さまざま情報をいただく中で今回の取り組みの実現に至った。人と人が心を通わせる町づくりを郵便局も手伝いたい」と喜びを見せている。オープン記念の小型押印サービスも人気を呼んでいる。

大西局長㊧と南伊勢地区連絡会の奥山宗司統括局長