近畿地方郵便局長会 部会長研修

2023.09.25

 近畿地方郵便局長会(土田茂樹会長/全特副会長/浜大津)基本問題専門委員会(久保博史委員長/和泉池上)は8月19日、TKPガーデンシティ大阪リバーサイドホテルで部会長研修を開催した。郵政事業の歴史の転換点に立つ今、「地域の真実の声」を届けるために、局長会の基盤となる部会一人一人の意見に耳を傾ける重要な役割を部会長232名が改めて共有。活発な討議も行い、〝団結〟を誓い合った。

団結し、地域の真実の声届けよう


土田茂樹会長

 全特の中でも近畿は地区会数が37と最も多く、さまざまなアイデアや意見を生かすのは難しいが、知恵を絞りながら吸い上げて展開していきたい。部会は一番基本的なキーを握る単位。まとめ役の部会長には苦労も多いが、部会の一人一人に役割を持ってもらい、生かしていただきたい。
 局長の原点に返って、地域のお客さまの期待に応えるには、窓口営業を最大限に努力することも使命の一つだ。
 全特は末武晃会長の「風通しの良い組織」を目標に、私を含めた役員が随時現場の地区を訪問する意見交換のほか、「全特の未来を語るミーティング」を年に数回開催している。先般も末武会長は滋賀県の中堅・若手局長の皆さんと真摯な対話を行われた。
 郵政課題は山積している。郵活連の先生方が改正郵政民営化法を見直す検討を始めた。長谷川英晴先生のLINEを登録し、そうした動きも俊敏につかんでいただきたい。

川上昌彦副会長(川西向陽台)
 局長会は地域の方々が暮らしやすいように考えて行動する「あなたの町の郵便局」の姿勢を貫いてきた。局長一人一人の地域における誠実で丁寧な対応から得られた信頼、人との交わりが〝郵便局ファン〟をつくる基礎になると部会の皆さんには伝えてほしい。
 地域密着性のもと、皆で助け合う第1段階の単位が部会。郵便局を良い方向に変えるのは部会長の頑張りにかかっているが、バラバラでは思いを伝えることはできない。集団的機能の発揮が重要だ。未来の郵便局の姿を創るのは我々の行動次第だ。
 改正郵政民営化法は政治の力でしか変えられない。


片山裕也専務理事

 人に寄り添うのが郵便局。前島密翁の精神を選考任用の形で受け継がれてきた皆さんの覚悟と決意が局長会の制度を支えている。価値ある郵便局を次世代に残すことを誇りにしたい。使命に誇りがあれば光は必ずある。
 郵活連の改正郵政民営化法見直しPTが、今のままでよいかを検討されている。柘植芳文先生や長谷川英晴先生など先生方にはたくさん仕事をしていただかなければならないが、局長会はそれぞれの地域でしか分からないお客さまの〝真実の声〟を経営陣や先生方に伝えることが使命。今こそ正念場だ。
 1局1局の力は小さくとも、20局、30局になれば大きな力を得ていけるのが集団的機能だ。部会の中で懸命に頑張ろう。


久保博史基本問題専門委員長(和泉池上)
 風通しの良い組織づくりのためには、丁寧に意見を集約し、フィードバックすることで皆の納得を得ることだと思う。それにより、組織が一緒に強くなっていける。
権力ではなく、民主的な手法で局長会の在り方を決めて成果を出していく部会長として、皆で力を合わせて頑張っていただきたい。

 「全国部会長代表者会議での気付き」を発表した部会長は橋田英治部会長(大阪市東部地区会阿倍野部会/阿倍野阪南東)、馬殿高宏部会長(大阪府南部地区会和泉南部会/和泉久井)、酢屋宏治部会長(神戸西地区会長田部会/神戸海運)、鴻坂正三部会長(兵庫県姫路地区会姫路南西部会/姫路余部)、奥垣進司部会長(奈良県北和地区会生駒部会/東生駒)、鮒田潤一郎部会長(和歌山県紀南地区会新宮部会/新宮橋本)。
 6人の部会長の共通した思いは「地域のお客さまの声やそれに基づく会員の意見をどれだけ吸い上げ、発信し、届けていけるかが部会長の役割」などだった。