全国簡易郵便局連合会インタビュー 西野昭次 大阪府簡連会長

2024.03.09

 大阪府簡易郵便局連合会の西野昭次会長(岸和田包近)に、簡易局の将来像や現状の課題解決への展望について伺った。

地元に愛され、地域と共に

 ――大阪府簡連の現状を教えてください。
 西野会長 多い時は33局あったが、今は18局に減ってしまった。原因は後継者不足。郵便端末機が配備されず、昔ながらの手書き領収書での対応で、メルカリも扱えない。コンビニで何もかもできるため、若い客層は離れる一方。そこにコロナ禍が追い打ちをかけ、窓口離れが加速した。取り扱い件数が減ると収入も下がり、補助者の確保も困難になる。

 ――防犯の取り組みについては。
 西野会長 大阪の連合会からは犯罪が出ていない。会員には今後も犯罪事故なしを継続しようと話している。その上で、防犯システムの確認など、受託者の責任は重くなるばかり。新しく受託を希望する人が増えるようには思えず、このままでは一時閉鎖局の増加を止めることができない。

 ――地域貢献活動はいかがですか。
 西野会長 だんじり祭で有名な岸和田で生まれ育った。青年団団長、PTA会長、祭りの各団体の長も経験し、この2年は町会長として忙しく過ごす日々だ。父から局を引き継ぎ、地元の人に親しまれて35年。これからもお客さまに愛される簡易局でありたい。(写真下の中央が西野会長)