新地方会会長抱負 沼袋 浩 北海道地方会会長
12地方会は3月に各地で総会を開催し、新たな息吹のもとで出発した。新任となった北海道地方会の沼袋浩会長(芽室)に抱負などを伺った。
〝全特魂〟燃やし、地域で存在感を発揮
――ご就任されての決意をお願いします。
沼袋会長 北海道は一つ。仲が良く、皆が協力的だ。地方会役員による各地区会との意見交換会は4年目となったが、片道500㌔㍍を車で移動することもある。リモートも普及したが、対面の重要性を改めて感じる。顔を見て、意見を聞き、心を通わせる。先輩方が築かれた伝統を継承しながらも「不易流行」で時代に合った変化、改革をしていきたい。
――北海道と東京などで先行実施していた終活紹介サービスが全国展開となりました。
沼袋会長 終活紹介サービスは、高齢化や過疎化が進む中で重要な施策だ。北海道地方会の佐々木靖顧問をはじめ、歴代会長が熱を入れて取り組まれてきた。また、特殊詐欺被害撲滅に向けて、道東284局が警察と連携を強化したり、民間初となる網走バスの定期券等販売や、北海道銀行のATM設置と一部業務の受託を手塩局でスタートするなど、企業との連携も進めている。今後も〝共創〟の輪を広げていきたい。
行政との連携では、全国に先駆けて全市町村・北海道と包括連携協定を締結し、マイナンバーカード関連業務や公的証明書等の交付事務、プレミアム商品券、空き屋調査、みまもりサービスを展開している。能登半島地震でも痛感したが、各郵便局が防災備品を備蓄し、災害情報の発信拠点となっていくべきだ。
――郵政事業の将来に思われることは。
沼袋会長 DX等の環境整備が進むが、一番大事なことは「人」を育てることだと思う。若い会員たちに歴史観や〝全特魂〟を伝え、何より我々先輩局長が模範となって地域に打って出ていきたい。地域があるからこそ全特があり、全特があるからこそ地域があるという存在感を示していく時だ。