全国簡易郵便局連合会 岡野直樹埼玉県簡連会長インタビュー
2023.11.06
全国簡易郵便局連合会(山口博文会長)の岡野直樹埼玉県簡連会長(都幾川桃木)に簡易局の将来像や現状の課題解決への展望について伺った。
「桜梅桃李」で個性輝く局に
――埼玉県簡連の状況はいかがですか。
岡野会長 全16局のうち、個人受託は9局で、残りは自治体、工業団地組合、大学内、病院内、JAなど法人7局の構成だ。抱えている問題もさまざまだが、いずれの局も連合会の運営に協力的で大変ありがたい。
――これまで注力されてきたことは。
岡野会長 先代の父が県連会長を務めていた頃から、埼玉県は30年近く「犯罪ゼロ」を続けている。今後も継続していきたい。
時代の流れでキャッシュレス化が進み、窓口にお越しいただくお客さまが年々激減している。局に足を運んでいただけるよう、自販機の設置や野菜の種の販売も行ってきたが、収益を上げるには難しい面もある。簡易局での取扱業務の拡大が急務だと考える。
――経歴や信条などを教えてください。
岡野会長 父が1981(昭和56)年に開局した。私は翌82年に郵便局に入局し、2006(平成18)年に旧特定局を退職。父の補助者を経て、受託した。3人の子どもが在校時代に小・中学校のPTA会長を経験し、地域とのつながりの大切さを実感してきた。
「桜梅桃李」との言葉のように、他と比べるのではなく、それぞれの局が個性を輝かせて地域に愛されるよう応援していきたい。