〝不退転〟の決意で地域貢献を 神奈川中若研修

2025.12.23

 「地域と共に 未来を創造 神奈川中若」をスローガンに、第11回神奈川中堅若手研修会が海老名市内で開催された。これには局長就任1~3年の新任局長130名が参加。いんどう周作参議院議員による特別講話が行われたほか、各グループに分かれて熱のこもった討議が行われた。神奈川県郵便局長会連絡協議会の細谷勝利議長(神奈川県西北地区会長/相模原古淵)が「郵政事業の創業者・前島密翁の『縁の下の力持ちに』」との言葉を紹介し、「局長就任時の志を忘れず〝不退転〟の思いで地域貢献活動に取り組もう」と呼び掛けた。

 いんどう参院議員が講話  変革期に高まる郵便局の価値

 関東地方会の小島康行副会長(神奈川県中部地区会長/茅ヶ崎矢畑)は「参加者の前向きな姿勢によって研修の質が決まる」とし、「何事に対しても積極的に動く局長であろう」と励ましの言葉を送った。
 渡邊健一県中若代表(横浜赤門)は「中若の最大の強みは横のつながり。限られた時間での有意義な意見交換をしていこう」と積極的な討議を促した。
 特別講話の講師として演台に立った、いんどう参議院議員は「今、新自由主義政策の見直しの時期を迎えている。変革期だからこそ民意を大切にすべき」と強調。「民意を反映するために地域に根差した郵便局の意見がますます大事になってきている」と訴えた。また、「郵政事業も業務管理型からマーケティング型への転換へ向け、地域のための新しいサービスや商品開発をメインとする会社へ転換することが必要だ」とし、そのためにも「郵便局長が地域住民との関係を深め、地域の課題を把握していくことが大切になってきている」と強調した。
 最後に、「今後、郵便局が地域でさまざまな業務を担うためには、人手不足解消のためのデジタル化・AI活用による業務の効率化が重要だ。働きやすい職場へ大胆な設備投資を行うべき」と提言した。
第二部は「地域に必要とされる郵便局長となるために何をすべきか」などのテーマで17のグループに分かれて90分にわたる真剣な討議が行われた。
 討議会では①地域の貢献と人間関係づくりへ、今年から消防団とソフトボールチームに入った②商店街や幼稚園のイベントに積極的に参加している③朝の局前の掃除で商店会長と親しくなった――などの意見が挙がった。
講評で県連絡協議会の鈴木真一副議長(神奈川県横浜西部地区会長/横浜岩井)は「本日学んだことを実践に移していくことが大事。人のために尽くす心を常に持って地域貢献活動の継続的な実行を」と呼びかけ、研修を締めくくった。