なるほど!郵便局の外国人対応<上>

2025.09.30

 軒並み増えている在留外国人。観光地の郵便局ではハガキ類に人気があるようだが、日本での生活には金融決済が必須。多くの外国人の方が金融決済口座を作りに通訳なしで郵便局に来局し、在留外国人数が多い地域の局窓口の苦労もひとしおだ。

①システム②窓口対応の改善が必要

 入国時期は集中し、在留カード更新時と新規口座開設時も重なり、対応が追い付かない。そうした状況をにらみ、解決策に奔走してきたのが大阪市の松浦邦治局長(東成玉津)だ。
 松浦局長は「10年近く前から徐々に外国籍の方が増え、留学生が秋や春に窓口に殺到した際、トラブルも起こりがちであちこちの局で外国人お断りが起きそうになった。そこで会社に『これから絶対増えるので予約制のもとで、全局で受け入れられるようにしてください』とお願いし、各言語で説明文も作り、30校以上の日本語学校に出向いて口座開設のやり方、サポートシステム等々を説明させていただいた」と話す。
 改善策には①システム②窓口対応――が必要で、手続きアプリの言語対応数が増加されたことで使用頻度も上がり、窓口対応も以前より落ち着きが見込めるようになったようだが…。