JPインベストメントが㈱森未来へ出資
JPインベストメント㈱(中村昌史社長)は1月28日、JPインベストメント地域・インパクト1号投資事業有限責任組合を通じ、「Sustainable Forest」をミッションとする㈱森未来(浅野純平代表取締役)への出資の実行を発表した。同ファンドは、地域経済の活性化、SDGsの目標達成に向けた社会的インパクトの創出に資する企業や事業への投資を行い、持続可能な社会の確立を目指すもの。具体的には、国内において成長資金や事業承継等のニーズを有する中堅中小企業、ベンチャー企業及び地域開発事業等への投資を行うことにより、地域への資金循環を通じた地域経済の活性化や社会へのポジティブインパクト創出によるSDGsの目標達成に貢献する。(写真上は森未来のHPから転用)
「持続可能な森林」がミッション
森未来は2016年4月に設立されたスタートアップで、「Sustainable Forest」をミッションに、森林が産業的にも環境的にも持続可能な状態になることを目指している。
「Sustainable Forest(持続可能な森林)」は、1964年の林業基本法制定以来、国を挙げて取り組まれてきたテーマ。しかし、半世紀以上が経過した現在、林業が持続可能な形へと進化したと言い切れる状況にはなく、むしろその課題が深刻化していると見る声もある。森未来は、この「Sustainable Forest」の実現に本気で挑戦し続けている。
前回の2021年のプレシリーズAラウンドでは、BtoB向け木材プラットフォーム「eTREE」をリリースしたばかりだったが、それから現在に至るまで、「eTREE」は木材ポータルサイトおよび木材データベースとして進化を遂げ、木材に関する多様なお問い合わせに応えることが可能なプラットフォームへと成長した。
今回のシリーズAラウンドでの資金調達により、「eTREE」をさらに発展させ、木材ポータルサイトおよびデータベースとしての機能を充実させるとともに、森未来のビジョンである「All Wood Platform」の実現へと着実に前進できると考えている。
「Sustainable Forest」への道のりは依然として険しく、国が半世紀をかけて取り組んできたように、森未来も10年、20年、50年という長期的なスパンでこの課題に向き合い続けている。
上述のように森未来の事業は社会へのポジティブインパクト創出によるSDGsの目標達成に貢献するという本ファンドの理念に合致することから、本件への出資を決定した。