第54回近畿女性局長会総会
近畿女性郵便局長会(鶴谷眞奈美会長/海南大野)の第54回総会が7月13日、大阪府堺市内で開催され、約150名が参加。鶴谷会長は「〝恩送り〟の輪を広げていこう」と呼びかけた。来賓の藤井良裕近畿支社副支社長、土田茂樹近畿地方郵便局長会会長(浜大津/全特副会長)らが祝福し、松川るい参議院議員(自民党副幹事長)が特別講演を行った。
〝恩送り〟の輪を広げていこう
鶴谷近畿女性局長会会長
「恩送り」という美しい日本語がある。受けた恩を直接その人に返すのではなく、別の多くの人に届けるものだ。諸先輩方から支えられ、女性管理者への道に導いていただいた恩を後輩の女性社員に向け、恩送りの輪を広げていけば、女性管理者の拡大にもつながる。
全特では女性も含めた局長、後継者の確保、育成の評価、会社の処遇改善等について、基本問題委員会のもと、女性会員の活躍推進PTが設置された。女性活躍の未来に向け、課題を改善していきたい。
松川参議院議員
今、「女性だからできない」ということが本当に減ってきている。むしろ女性の視点を生かして、さまざまなサービスや局内のマネジメントを考えていただけたらと思う。現実は男女間の給与格差もあり、局長の方々の女性比率は全国的に見れば、非常に少数派なので、もっと女性局長が増えることを願っている。
皆さまの背中を見て、次の女性局長が誕生していくと思う。ぜひ、〝私もやってみよう〟と思われるような存在になっていただきたい。
藤井副支社長
近畿支社内の女性管理者は466人と、全体の11.2%の割合となっている。昨年4月より若干増加しており、年を追うごとに増やしていく必要がある。
会社の経営方針でもダイバーシティ経営が掲げられているように、引き続き、女性の役職者の方へのキャリア面談、育児休業、復帰者へのフォロー等、できることを最大限やっていき、女性管理者の登用につなげていければと考えている。
土田近畿地方会会長
改正郵政民営化法の見直しは、臨時国会に持ち越した形。行き詰まっている郵政事業を、もう一度政治の力で変えていく必要があり、協力いただきたい。
郵便局窓口事業改革については、局長会としても会社と一緒に取り組み、現場のストレスをなくして、より良い組織となるよう支援を継続していく。
次期中計の策定において、局長会の意見を取り入れるよう申し入れた。皆で次の世代に向けた計画を作っていきたい。今後も、風通しの良い組織づくりを大きな柱とし、女性局長の皆さまにも、ぜひとも貴重な意見・要望をお願いしたい。
懇親会では大阪堺地区会の木寺克憲会長(左)と近畿地方会副会長の辻井久仁河内南部地区会会長(右)があいさつし、アンサンブル演奏や物産展もにぎやかに行われた。