外へ出て地域を守ろう! 東海地方会新会員研修

2024.05.19

 「守ろう組織と会員 伸ばそう事業と地域」をスローガンに、東海地方郵便局長会(勝又一明会長/全特理事)は4月20日、TKP名鉄名古屋駅カンファレンスセンターで新会員研修を開催した。81人の新任局長が出席する中、勝又会長は「外に打って出て、地域の方々と人脈をつくることが地域を守り、営業にもつながる」と呼びかけた。目前となった全特名古屋総会の成功を誓い合った。司会を山田秀幸次長が務めた。

スローガン「守ろう組織と会員 伸ばそう事業と地域」


【勝又会長(特別講話)】 
 「令和6年能登半島地震」の被災地の方々にお見舞い申し上げたい。
今、局長としてのスタート地点に立った皆さんには、まず10年後の具体的な目標を描いていただきたい。社員育成は、懸命に仕事をする自分の背中を見せ、思いを語ることが大事だ。私は20年間、「地域一番の郵便局」を掲げ、社員に伝えている。一番丁寧で、一番早い、一番優しい、一番笑顔が多い、一番の売り上げを皆で目指し、行動してきた。
 全特会則第三条に「団結により、郵政事業及び地域社会の発展に寄与する」とある。どうしたらよいのか、横軸を大切に語り合おう。皆さん方は良き仲間であり、ライバルだ。
 昨年、〝守る〟というキーワードを打ち出した。地域やお客さま、組織を〝守る〟ために大事なことは実は〝攻める〟こと、行動だ。地域の発展なくして郵便局も発展しない。
 外に打って出て、地域の方々との人脈をつくることが地域を守り、営業にもつながる。愛社精神が大事だ。
 犯罪とハラスメントはご法度。安易な行動が組織をつぶす。全特名古屋総会では全国の仲間をしっかりとおもてなししていきたい。

坪内良樹副会長〈研修総括〉
 現場の意見を部会、地区会、地方会と一体感を持って共有していきたい。三事業一体や全特三本柱に対する会社への発信力と、地域の最後のとりでの郵便局を守るためにも局長会の「組織力」が大切だ。そのために絶対に犯罪を起こさないこと、仕事の目標達成等が大前提。新鮮で柔軟な眼を持って一緒に頑張ろう。

山本悟良副会長〈総合政策〉
 郵便局は収益性と公共性が両方求められる特殊会社。そのネットワーク維持のために末武晃全特会長は会社に要望を出されている。外に出て、地域の行事参加やオピニオンリーダーを担い、小さなことでも地域に入って貢献いただきたい。郵便局ファンを増やすことが局長の責務であり、かけがえのない使命だ。

林謙司専務理事〈局長会活動と地方会事業計画〉
 壇上に飾る全特旗は12地方会の団結を意味する12羽で構成されている。1976(昭和51)年の全特岐阜総会で発表された全特会歌の「全特に誇りあり、光あれ」の精神を忘れてはならない。会員に最も近く、地域活動の原点となる組織は部会。会社の仕事と局長会活動とは峻別し、取り組んでいただきたい。

【専門委員会の取り組み】

渡邉宏岐阜県代表理事〈集配センター・マネジメント統合〉
 東海地方会の中で77局が集配局。大変な業務をされる統合局を理解していただきたい。

平工昌彦岐阜県代表理事〈生協〉
 相互扶助の精神で活動している共済事業。ぜひ加入いただきたい。

坪内副会長〈事業改革・営業推進〉
 各種課題の解決に取り組んでいる。前提となるのが目標達成であることを理解してほしい。

大村英行静岡県代表理事〈置局・局舎〉
 局舎建設は総力戦。老朽化などは局長協会の支援も活用していただきたい。

平野力三重県代表理事〈情報・広報〉
 東海ネットは全特ネットから入っていける。「東海春秋」も活動に生かしていただきたい。

飯田哲夫担当理事〈基本問題〉
 勝又会長の「守る」が「攻め」との思いで、指示待ちでなく、活動していただきたい。

奥山宗司担当理事〈地域貢献・地方創生〉
 いかに貢献し、溶け込んで地域の方々に顔を覚えてもらえるかが勝負だ。

柘植祐之担当理事〈人事制度・人材育成〉
 後継者の育成は要員の問題と同様に重要な課題。リスク管理などもしっかり学んでいただきたい。

山本良担当理事〈中堅・若手〉 
 中堅・若手は、おおむね45歳以下の局長と局長就任5年以内。横のつながりを大切に、情報共有を願いたい。

【それ以外の重要案件】
  
「自動車保険・東特サービス」を東海地方会の鬼頭孝元業務部長(写真左)が、「全特ネット」を山田善崇部長(同中)が、「局長会貸付制度」を今井貞治部長代理(同右)がそれぞれ丁寧に説明した。