物販ビジネスを追う 勝浦タンタンメン

2024.03.04

 郵政事業の一翼を担う物販ビジネス。特に、利用しやすい郵便局の各種カタログ販売は、シーズンごとの商品を楽しみに待つお客さまも多い。カタログ販売の背景にある、局長方の奮闘のドラマにスポットを当てる。

こだわりの味を地域と共に開発

 長年、「勝浦タンタンメン」のカタログ販売に力を入れてきた千葉県東南地区会(宗田義広会長/新治)。
 1月24日に勝浦局(藤田正行局長)で行われた試食会には、長谷川博一副会長(睦沢)、佐々木髙信理事(上野)らのほか、勝浦タンタンメン企業組合の滝口裕都専務理事ら組合員も集い、商品開発を担当するクラストの等々力信次代表取締役と五十嵐製麺の伊東薫営業企画部本部長が試作した2種類の塩タンタンメンを試食した。
 会議室に麺をすする音が響く中、「うまい!」と最初に叫んだのは長谷川副会長。等々力氏と伊東氏が「塩ベースとだしを加えた2種類を用意した」と明かすと、「塩味を前面に出したほうがよい」との意見が続出。次の試食会の課題が決まった。

 「勝浦タンタンメン」普及のため、2013(平成25)年にご当地グルメを通じた町おこしイベント「B-1グランプリ」の誘致に携わった総野局の関裕仁局長は「B-1グランプリを獲得したその年から販売を開始して、2年後には具付きを発売し、さらに2年後には冷やし中華版、昨年9月からはつけ麺(期間限定)も加わった。累計販売数は約3万5000個。カタログ販売で数少ないロングセラー商品だ」と自信をのぞかせた。
 同組合が「熱血!!勝浦タンタンメン船団」だった当時の船団長として、イベント出店や地域団体商標登録に携わった磯野典正シンコーエンジニアリング取締役は「局長さんたちとは苦楽を共にしてきた。今後はブランド保護にも注力していきたい」と意欲を示す。
 新商品「塩タンタンメン」は、今年10月からカタログ販売の予定。郵便局と地域、企業が一体で育ててきたご当地グルメ「勝浦タンタンメン」は10年目を迎え、新たな一歩を踏み出そうとしている。