防災・減災特集① 北海道胆振地区会 橋本宗人会長

2022.03.14

 3・11から丸11年を迎えようとしているが、自然災害の多い日本で昨夏、静岡県熱海市伊豆山地区で起きた土砂災害も記憶に新しい。2018(平成30)年7月には中国地方中心に西日本が豪雨に見舞われ、同年9月には最大震度7の北海道胆振東部地震が発生。20年には九州地方が豪雨に遭った。熊本地震からは今年で6年。復旧の歩みが遅い地域もあるようだが、各地の郵便局は底力となって地域を支えている。

地域防災力の向上へ尽力

 最大震度7の北海道胆振東部地震が発生したのは、2018(平成30)年9月6日。夜中の3時過ぎだった。局長・社員たちの無事を確認した後、胆振東部会(佐藤雅彦部会長/上厚真)を中心に、まずはお客さまの安否確認を行った。お一人暮らしの高齢者も多く、「大丈夫ですか?」と1軒1軒訪ね回った。
 胆振豊田局が廃局となったのをはじめ、建て替えを進めている局もあるなど、いまだに被害が残っている。
 当時、防災士の資格を持つ局長延べ43人がボランティア活動に参加した。各戸回りでお困り事を聞いたり、壊れた家具やレンガの運び出しを行ったり、多くの方々から感謝の言葉をいただいた。
 19年に日本防災士会が開催した「防災・減災公開講座in札幌」では、当時の経験を踏まえ、佐藤部会長が提言を行った。地域の防災勉強会や防災対策会議にも積極的に関わっている。日頃からの活動が大事だ。地域防災力の向上のため、今後も尽力していきたい。