山内民営化委員長　ゆうちょ・かんぽ、ESGを先導

　郵政民営化委員会の山内弘隆委員長は10月28日の記者会見で、「委員から『有価証券における国債比率が他の生保は40％ほどだが、かんぽ生命は70％程度ある。今後もこの水準を維持するのか』との質問があり、かんぽ生命から『当社は評価益の水準や資本の厚みも他の生保と比べて薄い。収益追求資産を他の生保と同程度まで上げるのは困難で、日本国債中心の運用を取らざるを得ない』と返答があった」と報告した。

道を切り拓くチャレンジ

　また、「ESG投資や社会貢献の方針などについて、かんぽ生命からは『生保会社として生命や健康に直接関わりながら長期投資を行うという観点で市場に対してアプローチしていきたい』と、ゆうちょ銀行からは『当行と同様な銀行がないため、ESG等の対応を自ら切り開いていかなくてはとチャレンジしている』と回答があった」と述べた。