協業サービスのプラットフォーム⑤ 保険評論家・保険アナリスト 山野井良民氏
2022.09.07
米国保険会社の生損保フルラインサービス(多種目併売)調査によれば、10年間における顧客1世帯当りの加入商品数と顧客満足度、顧客維持率の相関関係では、生損保多種目加入数に比例して顧客満足度が増加し、顧客維持率もアップする。
多種品目加入で顧客維持を
簡易保険創業以来、郵便局は1世紀余にわたり、郵便、保険、貯金のフルラインサービスを地域の顧客に提供し、信頼の絆を紡いできた。郵便局は今、郵政グループ内でのフルラインサービスの枠を超えて、多様な一般事業会社との協業によるサービスミックスの提供、すなわち共創プラットフォームとして新たな発展の歩みを進めている。
今後さらに、生損保、医療、介護、デジタル、生活用品等々、地域特性にマッチした「家族まるごと」フルラインサービスの拡充にまい進すべきだ。