Jリーグと共創 郵便局と〝パートナー〟で地域盛り上げ
「地域密着」を掲げるJリーグが発足30年を迎えて41都道府県に広がる中、郵便局との連携施策が多彩に行われている。奈良県内全241局はJ3「奈良クラブ」のホームゲームチケットを窓口で販売。全国の郵便局は各クラブと共創を深め、地域の盛り上げに汗を流している(写真は松森統括局長㊧と奈良クラブの岡田選手㊨)。
奈良クラブチケットを県内全局で販売
奈良クラブのチケット販売は3年目。これまで、ラッピングポストの設置やフレーム切手の販売など応援を続ける中、クラブはJFL優勝・J3昇格を果たし、昨シーズンはJ3で5位と躍進した。
ラッピングポストを披露(2019年)
3月21日に県庁前で開催された販売開始セレモニーの前日には、今シーズン初勝利。観戦した奈良県庁内局の石本徳隆局長は「雨、雪、ひょうも降る大変な試合だったが、勝てて良かった。郵便局を挙げて盛り上げていきたい」と力を込めた。
奈良県北和地区連絡会の松森正裕統括局長(奈良下御門)は「奈良クラブ様は昨年から、ホームゲームでの全ゴール数のランドセルを児童に贈呈されている。ぜひ今年も多くの児童に贈っていただけるよう、我々も多くのお客さまにチケットを販売し、J2昇格に向けて応援していきたい」とエールを送った。
同クラブの岡田優希選手は「郵便局で販売していただけることを大変光栄に思う。ぜひ、我々の力になっていただければうれしい。奈良県を代表して戦う気持ちを持って、一層頑張っていきたい」と熱い思いを述べた。
Jリーグはこの30年、観客数の減少やクラブの経営危機など厳しい現実に直面してきた。
その中、北海道支社(淨土英二支社長)と北海道コンサドーレ札幌、東京支社(木下範子支社長)とFC町田ゼルビアやクリアソン新宿、南関東支社(山田亮太郎支社長)とSC相模原、近畿支社(西口彰人支社長)とヴィッセル神戸、沖縄支社(金城努支社長)とFC琉球など、郵便局とパートナーを組むクラブも増え、神奈川県西部地区連絡会(石井浩之統括局長/平塚横内)と湘南ベルマーレは包括連携協定を締結して施策を展開している。
クリアソン新宿
SC相模原
地元を愛し、地域貢献の思いを熱く持つ郵便局が、スポーツ振興でも今や、ひときわ存在感を放っている。