全国簡易郵便局連合会インタビュー 山本博子 千葉県簡連会長
2024.03.08
千葉県簡易郵便局連合会の山本博子会長(弥富)に、簡易局の将来像や現状の課題解決への展望について伺った。
相談し合える横のつながりを
――簡易局を受託されたきっかけは。
山本会長 特定局長だった夫が新局に異動し、地元局を閉鎖する予定だったが、地域の要望を受けて1993(平成5)年、新たに弥富簡易局となり、私が新任局長として出発した。
その3年前までは国際線の客室乗務員を務めていた。お客さまのニーズにお応えし、必要なことはしっかりお伝えすることは共通すると思う。日々、お声がけに努めていく中、心を開いてくださるようになり、今では人生相談もされる。住民の皆さまの心のよりどころになれればと思う。
――千葉県簡連の現状を教えてください。
山本会長 個人受託が22局、法人が5局。皆さん朗らかで、とても助けられている。毎月18日には防犯メール便を一斉配信。泊まりがけの「小グループ防犯」など、集まる機会を多く持っている。互いに相談し合える横のつながりが一番だ。
――簡易局の課題や今後の展望は。
山本会長 来局者の減少は、手数料で成り立つ簡易局にとって痛手。せっかくいらしても、簡易局で取り扱えない業務が多々あることは心苦しい。特に国税は要望も多い。また、1人受託の方は身内の葬儀でも閉められないこともあり、処遇改善を強く願う。
私の信条は「なせば成る」。皆で悩みも喜びも共有し、心が通い合う千葉県簡連を築きたい。