日本郵政G 全国初「部活動支援」青森で

2024.02.14

 日本郵政グループ初の部活動支援イベント「三戸郡中学生ランニング教室」が1月20日、青森県三戸町アップルドームで開催された。女子陸上部の関根花観選手が講師を務め、35人の中学生にリオ五輪やクイーンズ駅伝の出場体験や、自身が取り組んだトレーニング方法などを紹介。トレーニング用具の「ラダー」を使った練習、ストレッチやタスキを使ったミニ駅伝も楽しく行った。関根選手は「たくさんの方に支援いただき、感謝。初めて青森に来たが、アットホームな雰囲気で温かみを感じた。参加者ともすぐに打ち解けることができて、熱心な姿勢に、逆に元気をもらえた」と喜びを見せた。

女子陸上部の関根選手が講師


     
 日本郵政スポーツ&コミュニケーション部の篠原勝則統括指導役(写真上)は「日本郵政は、スポーツ庁が推進する『部活動の地域連携・地域移行施策』に協力する方針を示している。今回の企画は、部活動支援の一環として全国で初めて開催するイベントとなる。地域と郵便局とのつながりがあったからこそ実現したもの。今後も、地域から必要とされる郵便局であり続けられるように、小さなことでも工夫して取り組みたい」と意欲を示した。

 三戸局の橋本正俊局長は「昨年4月に創設されたスポーツ&コミュニケーション部の部活動指導の活動状況を拝見し、三戸町教育委員会様に対して地元の陸上部員を対象にした教室の開催を提案したところ、賛同いただき企画立案と実施に至った。参加した三戸郡内中学の陸上部員は、地方ではなかなかない、実際のオリンピアンに接することで良い出会いをしたのではないか。今回の教室をスタートとして、郵便局として、いろいろな支援をしたい」と思いを語った。

 三戸町教育委員会事務局総括主幹の上田義貴小中一貫教育班長は「三戸町でこのようなイベントを開催していただき、感謝申し上げる。日本郵政グループの大きな力があってこそ実現できたものと感じている。このご縁を大切にし、今回のような素晴らしい機会を1度の花火で終わらせたくないと感じている。今後は、三戸町の特徴でもある小中一貫教育の中で、小学校高学年も対象とした中学校部活動体験会や、三戸町出身の絵本作家である馬場のぼる先生が生み出した『11ぴきのねこ』を活用したランニングイベントなども検討したい」と展望した。

 三戸町陸上競技協会の西山浩会長は「教育委員会から今回の企画の話を聞き、オリンピック出場経験のある方が講師として三戸町に来てくださることに驚いた。地元の三戸局長をはじめとする日本郵便の皆さんや、日本郵政の皆さんに大変貴重な機会をつくっていただき、三戸郡内の中学生を代表して感謝申し上げたい」と謝意を表した。
 参加した佐藤遥乃さん(三戸中学3年)は「ランニング教室を通して、他校の陸上部員との交流ができて良かった。関根さんから教えていただいたことを普段の練習に生かし、自分の目標に向かって頑張っていきたい」とフレッシュな決意を輝かせた。