インタビュー 全国簡易郵便局連合会 小松敦子理事(長野県・犀北)

2023.05.09

 全国簡易郵便局連合会(山口博文会長)の小松敦子理事(長野県・犀北)に、業務推進で心掛けていることや地域貢献活動の取り組みなど、簡易局の現状について伺った。

地域の〝ぬくもり〟として進化し続けたい

 ――簡易局の現状で感じられることは。
 小松理事 簡易局は地域と共に懸命に歩んでいるが、どこの地域でも人口減で空き家が目立ち、一方でコンビニは増え、デジタル化が進み、お客さまがますます減っている。ご高齢の方が安心して来局してさまざまな相談をされたり、私の局は通学路の「こどもを守る安心の家」としてのお願いをされたりと、簡易局の必要性はまだまだ大きいと感じる。

 ――簡易局を受託されたきっかけは。
 小松理事 子育てと家事をやりくりしながら補助者として勤め、2004(平成16)年に義父母の後を継いで受託者となった。経営と業務をオールマイティーに推進する簡易局の仕事は知識がなければとても大変だが、皆が同じ思いで仕事ができるよう、情報の共有をして横のつながりを最も心掛けている。

 ――今後の抱負をお願いします。
 小松理事 日本郵政グループのキャッチコピー「進化するぬくもり。」は、まさに簡易局のことだと思う。進化のためには時代に即した努力も必要だが、地域のぬくもりとして支える存在でもある。次世代に引き継ぐため、生活が保障される体制の整備や改革に取り組んでいきたい。