インタビュー ゆうゆうギフト 小寺俊雄社長
主要百貨店が一堂に集まる国内唯一のカタログ販売を展開している㈱ゆうゆうギフト。1996(平成8)年の創業で、2014(同26)年からは日本郵便の子会社として、東京を除く本州8支社管内でギフト販売を展開している。小寺俊雄社長は「百貨店の店頭に並ぶ話題の商品を身近な郵便局で買えるというメリットをアピールしていきたい」と意欲を示す。
百貨店の名品を身近な郵便局で
――お歳暮商戦が、たけなわです。
小寺社長 全国2万4000局の局長、社員の皆さまは、我々の商品を販売していただく一番の主力。心から感謝申し上げたい。弊社は百貨店や有名専門店に特化した魅力的な商品をそろえている。
当初、百貨店集合カタログを企画するに当たり、異なる百貨店が同じカタログに載るなんてあり得なかったし、全国に販売網を持つ郵便局の販売力に期待した百貨店の賛同を得て、このような百貨店集合カタログが出来上がった。今も郵便局以外にはない。
百貨店との協力体制のもと、他社との差別化を図り、それぞれの特長を生かして、お客さまが郵便局に足を運ぶきっかけを作れればと思う。
――さまざまな工夫をされていますね。
小寺社長 今回のお歳暮カタログから、一部の商品に二次元コードを付け、読み取ると「お料理レシピ」動画を視聴できる。郵便局向けに、そのまま切って貼れるPOP類も一早く提供し、「セールストーク集」も用意。現場で伺ってきた声を生かしたもので、特に人数の少ないエリマネ局の方たちに負担をかけず活用していただけるよう、販売促進ツールにも力を注いできた。
――ギフト市場の傾向はいかがですか。
小寺社長 企業では「虚礼廃止」が叫ばれ、若者のお中元・お歳暮離れも進んでいる一方で、カジュアルギフトなどは伸長し、ギフト需要も多様化している。その中で、手土産や自身の気持ちを表現するギフトが伸びているので、百貨店のスイーツなどに注力し、百貨店の店頭に並ぶ話題の商品を身近な郵便局で買えるというメリットをアピールしていきたい。
――御社の〝強み〟を教えてください。
小寺社長 十数年前に自社の管理システムを開発し、ご注文からお届けまでの進捗を把握でき、出荷データの提供など、郵便局や取引先の作業の負担軽減に貢献できた。
社員は郵政のOBと百貨店他の出身者で構成され、事業に求められる最適な人材を採用し、少数精鋭の体制となっている。
百貨店の高品質なギフトを取りそろえ、全国の郵便局ネットワークを通じて販売することで、郵便局の魅力アップに貢献していきたい。