ゆうちょ銀行 2023(令和5)年3月期決算

2023.06.15

 ゆうちょ銀行の2023(令和5)年3月期連結決算は増収減益。親会社株主純利益は3250億円と、上場来最高益だった前期比で300億円の減益となったが、通期業績予想を上回る101.5%の利益を確保した。

業績予想101.5%達成

 資金利益(単体)は、海外金利上昇に伴う外貨調達コストの増加等を主因に、7851億円(前期比3623億円減)を計上。プライベートエクイティや不動産ファンド等「戦略投資領域」に係る損益は3294億円(同1378億円増)と着実な成長を見せた。
 役務取引等利益(単体)のうち、為替・決済関連手数料とATM関連手数料は好調。投資信託は販売件数が576万8000件(同128万2000件増)、販売額が2294億円(同290億円増)、口座数も129万9000口座(同7万口座増)となった。ただし、投信純資産残高は減少し、関連手数料は同17億円減となった。
 営業経費(単体)は人件費や日本郵便への委託手数料等減で同569億円減。運用資産は国債16.8%、外国証券等34.6%の割合となった。新村真常務執行役は「通帳アプリは、中計期間1000万口座を目指す中、745万口座(前年度末比263万口座増)となった」と述べた。