砂漠にポツンと郵便局 内モンゴル
2022.07.21
中国・内モンゴル自治区にあるトングリ砂漠の奥深くに、ポツンとたたずむ小さな郵便局がSNSなどで注目を集めている。木造で横5㍍、縦3㍍、わずか15平方㍍のこの郵便局は35年以上も前に廃墟となったが、2年前に再建され、〝砂漠の中にある世界で最もへんぴな郵便局〟として脚光を浴び始めた。
SNSで注目、4万本の植樹計画も
中国全土や世界各国から、この郵便局からのカード発送を求める人のオンラインリクエストを受け付けると、たちまち大ヒット。砂漠をテーマにした特別な切手が貼られ、郵便局の消印が押されたポストカードを発送してほしいという人が急増し、昨年12月だけで2万通以上の郵便物がこの局から発送されたという。
新型コロナのパンデミック(世界的大流行)で、会いたい人に会えない状況が続いていたため、手紙を送りたい人が増えたことも理由の一つだったようだ。
局の周りには植樹計画も立ち上がっている。もとより、砂漠に植樹することは大変難しく、維持管理や水やりなど困難が予想されるが、ゆくゆくは郵便局の周辺に4万本ものナツメの木の植樹が検討されており、今年は1万本の植樹キャンペーンが行われた。
心を通わせる手紙の往来から、砂漠が緑のオアシスへ変貌を遂げるか、期待が高まる。
(参考文献:https://new.qq.com/omn/20220505/20220505A042FO00.html)