生きる!地域と 島根県雲城局 局ロビー開放し「笑(SHOW)劇場」

2025.08.20

 郵便局のロビーを開放した歌や演芸のイベント、第3回「わくわく♡笑(SHOW)劇場」を7月26日に開催した島根県石見西部地区連絡会(青木誠統括局長/美濃)の雲城局(宮木竜一局長)。地域をこよなく愛する宮木局長と住民の皆さんによる手作りのライブショーに笑顔の花が咲いた。

地域の皆が楽しく集い合える拠点に

 
 

     

 この日、出演したのは地元・金城町の〝エンターテイナー〟6人の皆さん。ギターの弾き語りや手品、腹話術もあり、約30人の参加者たちはワクワクの2時間を楽しんだ。

 自身も高校時代からロックバンドで歌ってきた宮木局長は「出演者はキャリアのある方もいらっしゃるが、今回初めてステージに立つ方も。過去2回は落語も披露いただいた。年に1回の〝遊便局〟として楽しんでいただきたい」とほほ笑む。
 宮木局長は車で20分ほど離れた国分町の出身。2007(平成19)年から同局に赴任し、09年に局長に就任。地域貢献をどうしたらいいかと思いあぐねた。
 宮木局長は「通いの局長さんは皆同じ悩みがあると思う。就任当初、オカリナ演奏のグループに入ったり、ライオンズクラブに入ったり…。いろいろやってきたが、大好きな音楽で何かできないかと、近隣でプロミュージシャンの方を招いたライブを開催し(今年で7回目)、アマチュアバンドのイベントも行った。昨年はNHKのど自慢にも出演させていただいた」と目を輝かせる。
 笑劇場開催のきっかけは地元の有名人〝玉ちゃん〟こと玉置龍一さんとの会話から。今回も弾き語りを披露した玉置さんは「宮ちゃん(宮木局長)と話して、ここから〝スター〟を誕生させようと。今後は小・中学生にも声をかけたい。地域が活性化して楽しく輪が広がればいいと思う。こんな素晴らしい場をつくってくれる郵便局は絶対に必要だ」と語る。
 雲城局は先々代の局長が建て、ロビーが広く、休憩室に続くスペースがステージのような造り。椅子は、まちづくりセンターから寄贈されたものだ。
 宮木局長は「雲城局は1928(昭和3)年の開業で2度移転し、今年で開局97年。先々代の局長の〝地域のために使ってほしい〟との思いを継いで、一つの形ができたと思う。皆さんが集い合うコミュニケーションの場になれば」と想いを語る。
 終了後、参加された皆さんは「楽しかったわあ」「またやってほしい」と口々に語り、宮木局長と握手を交わしていた。地域の方々の心をつなぐ、ぬくもりの拠点の姿がそこにあった。