郵政事業に多大な貢献評す 前島密賞
2025.05.08
公益財団法人通信文化協会(團宏明会長、髙橋亨理事長)は4月10日、第70回前島密賞贈呈式をKKRホテル東京で開催した。前島密賞を山本利郎氏(元全特会長)、長尾善文氏(元郵便事業㈱名古屋支店長)、三島由美氏(元福岡中央局長)の日本郵政が推薦した3氏を含む計16件28名2団体が受賞し、奨励賞には4件5名が選出され、團会長から表彰状が贈られた。
郵便局を地域創生の拠点に 財政支援
山本氏(写真上)は「北陸支社エリア内の主幹統括局長として卓越したリーダーシップを発揮し、地域社会の活性化にも尽力されるなど、郵政事業の発展に多大な貢献をされた」との評価が贈られた。
髙橋理事長は「前島密賞の受賞者は、対象分野にかかわらず、総務省、企業・団体から各方面で輝かしい功績を積まれた方々から選出している。そのご功績とご尽力に対して、心からお祝いを申し上げたい。第66回からは奨励賞を設け、現在活躍し、今後期待される方に授賞している。前島密翁自身も若い時期に、多彩な経験と努力を重ねて、その後の活躍に結実した。今後とも、さらなるご活躍を重ねられることを期待したい」と願いを込めた。
総務省の竹内芳明事務次官は「少子高齢化や人口減少が急速に進む中、特に地方においては金融機関や商店などが撤退し、市町村の支所や診療所が廃止されつつある。こうした中、郵便局に地方創生の拠点としての役割を果たしていただきたいとの声が各地で高まっている」と強調
また、「郵便局がコミュニティ・ハブとして、地域住民に必要なサービスを提供するための実証事業を行うほか、特に過疎地の自治体が郵便局に各種業務等を委託する際の初期経費の5割を国が負担できるよう、地方財政措置を講じることとした」と強調した。