能登復興を応援!東北発

2025.03.22

 東北支社(小野木喜惠子支社長)は2月17日~3月14日まで仙台中央局で「北陸 能登 復興応援イベント~仙台から北陸にエール~」を開催した。14年前に東日本大震災を経験した上で能登半島地震が他人事とは思えない支社としての信条のもと、昨年3月に東京・KITTE丸の内での開催に続くもの。

被災時の思いを共有 東北から北陸にエール

 期間中は北陸ゆかりの商品の販売や、東北・北陸の復旧状況を伝えるパネルが展示された。能登地区連絡会(坂口高雅統括局長/町野)の感謝の色紙と同地区の風景印をかたどった缶バッジが、加納聡北陸支社長から小野木東北支社長に贈られた17日のオープニングセレモニーには、仙台中央局の佐々木康成局長、三浦寿明主幹統括局長(仙台岡田)らも駆け付けた。
 同日は日本絵手紙協会の早坂睦子公認講師や、多羅葉の会の佐藤秀穂代表が講師となって、心のこもる絵手紙のワークショップや石川能登物産展が開催され、来場者でにぎわった。

小野木東北支社長


 私は「奇跡の一本松」で有名な岩手県陸前高田市の出身。東日本大震災で実家も津波で被災し、一人暮らしの母が仮設住宅で過ごした。能登の復興への道のり、その過程の大変さは自分ごとのように思えてならない。
 昨年は東京のKITTEでも物産展と笑い文字のワークショップで応援メッセージをお贈りしたが、今回は新たに児童の皆さんからもメッセージをいただいた。多くの方の心が温まるとうれしい。
 昨年3月、原発の影響もあって町内全局が一時閉鎖になっていた福島県双葉町の郵便局が13年がかりで復活でき、東北227自治体の全局が営業再開の運びとなった。復興には時間がかかる。その途上にある北陸・能登の皆さまに心を届ける支援を継続的にやっていきたい。

加納北陸支社長


 北陸でさまざまな立場で復興に取り組む方々を代表し、御礼申し上げたい。能登は幹線道路は復旧できてきたが、脇道はいまだがれき等が散在。輪島市には今も6カ所の避難所がある。
 8割の社員が被災する中、懸命に配達先を探してくれたり、水も通らない状況下で局窓口に立ってくれたり、大変な苦労もかけたが、深く感謝し、誇りに思う。
 能登の素晴らしい風景は一部失ったが、温かい〝人〟の素晴らしさが脈々と受け継がれるよう、郵便局として「北陸は絶対に負けない!最後の1局が復旧するその日まで、心一つに一枚岩で!!」をスローガンに、どこまでも取り組んでいきたい。
 手紙文化が失われつつある昨今だが、全国から応援メッセージ等をいただき、心(気持ち)を伝える素晴らしさは永遠に続くことを実感した。