被災後もぬくもりある社会を

2023.08.18

 災害後も心身共に健康な暮らしができる、ぬくもりある社会を創ろうと、世界健康長寿学会の今井敬喜医師、原田義昭元環境大臣、日本防災士会の浦野修会長らが(一社)MyQOL健幸倶楽部(長野県)を立ち上げた。

(一社)MyQOL健幸倶楽部を立ち上げ

 人生100年時代に、健康寿命延伸を目的に会員制で健康情報の発信なども行いながら、災害時に「トレーラーハウス」(写真)の活用を自治体や行政に社会に働き掛けていく。
 トレーラーハウスとは、大型車へ載せて即セッティングできる住居。1995(平成7)年の阪神・淡路大震災や98年の長野冬季オリンピック、2011(平成28)年の東日本大震災などの被災地支援や、地元食材を使ったレストラン等でSDGs的に活用されてきた。
 浦野会長は「被災後は避難所の冷たい床で、その後はプレハブなどの仮設住宅での暮らしに心まで病んでしまうが、このハウスは安らぎがあると多くの喜ぶ方の姿を見てきた。トレーラーハウスの基地を作れば、災害時対応が早い。構想に賛同する、ある自治体は温泉施設を無料で提供すると申し出てくださった」と語っている。